2017年10月16日月曜日

Heaven's Feel 第一章鑑賞メモ

初日に観るぞい!と意気込んでいたのですが、風邪で寝込んでたので、本日観てきました。
未来の自分へのメモ代わりなので、未視聴、原作未プレイに配慮してません。

映画は余程のことがない限り、前情報は入れずに楽しみたいので、型月民のつぶやきはシャットアウトして、主題歌の花の唄もCMとテレビ番宣でしか聞きませんでした。そうしといて良かった!

冒頭の士郎と桜の馴れ初めエピソードは、恐れ入りました。開始五分辺りで、これは単純に原作をなぞるやつじゃないぞとだけ分かった。
劇場版HF第一章は桜のためのお話なのだと。
エピソード自体は原作でも触れてるけど、士郎・美綴先輩・慎二の3人が期待の新人。だけど試合前にバイトで怪我する士郎=そこまで弓道に情熱はなかった。というのが分かりやすくて、しかも慎二との軋轢の描写としても醸し出しててすごく良い。
この辺りでぼんやり慎二について考えてた。

原作初プレイの当初は慎二に対して、コンプレックスが肥大した可哀想な長男ってイメージだったのSNとUBWまでで、HFをプレイした後は自滅した馬鹿な男だった。桜に対して、一度も妹どころか人とも思っていなかったんじゃ?とも思う。PC版に至っては肉奴隷という感じなんだろうな。
前から疑問というか、彼の名前が『慎二』なのは、その前に兄または姉が居たのでは?ってのがあって、間桐の跡継ぎとしては2番目なのかもしれない。1番目は死産とかで、やはり2番目は出来損ないかと臓硯に謗られてたのかもしれない。
蓄積された劣等意識が、桜が養子として間桐家に来たことで、さらに増大して、それを認めたくないプライドゆえにああいう仕上がりになったのだろうと推測してる。
それじゃ桜が居なければ?士郎との関係も良好で綺麗な慎二か?というと否で、間桐の血は屑の血ですよ。上っ面良い人おじさんの雁夜をご覧ください。臓硯の因子は根深く蔓延ってるのが間桐だと思っています。これは桜も当てはまります。
間桐の人間は、他者を力で従属させようとする気質を持ってる。
慎二が士郎を他の人間より好いてる理由は、無駄な力を入れずに従ってくれる(お願いレベルの話)のと、彼だけは慎二のことをフラットに見てたんだろうな。何だかんだ地主の子だし。
大河が見てた小〜中学生くらいの慎二は、めっちゃかわいいんだよねー。本当に少しずつ積み重なって歪んでいったんだろうな。

慎二の話ですげー時間食った。
場面でいうとまだオープニングに辿り着いてないぞ!
でも一章ってこの桜が中学生のとき士郎と出会い、高校に入って聖杯戦争が始まるまでの、この蜜月が肝だと思ってる。
全てを諦めてた、自分は道具だと言い聞かせてた桜を人として見てくれた士郎との、刹那の日常が桜の一生で一つの宝物だったわけですよ。
桜が好きなことが『料理』と『弓』なの、どちらも士郎が居ないと知らなかったことなんだよね。
劇中の2人の会話で、はたと気づいたのでした。
まあ弓は美綴先輩のおかげもあるかもだけど、ぶっこむけど、
美綴先輩の出番沢山入れてくれてありがとうございます!!!!

本当に、マジで、幸せ。嫁にしたいナンバーワン美綴綾子。
Fateはイリヤが断トツで好きだけど、凛ちゃんと美綴先輩が好きなんだなぁ〜。
あ、大河と皆で写真撮るとこで、一瞬凛ちゃんが映り込むの凄く良いよね!桜が入学するのソワソワしてたんだろうな~。

で。

そんなこんなで、士郎の手に令呪が浮かび、聖杯戦争勃発!
絶対に早く家に帰ってくださいねという桜のお願いもぶっちぎり(本当にこいつは人の忠告聞かねえなって思いつつ観てた)
アーチャーとランサーの死合いに遭遇!弓道場まで届く風圧(なのか覇気か)
お節介な正義の味方志望はグラウンドまで駆けつけた。
という、Fateをしゃぶり続けた人は何度も何度も見たところ、サーヴァント同士の大迫力な戦闘シーンからの、ランサーとの鬼ごっこからの、主人公絶命エンドからの原因不明蘇生あれは夢だったのかとりまおうちに帰ろうワァーイやっぱ夢じゃなかったNO死亡ギリdead土蔵問おう貴方が私のマスターか?
を、ものすごい速度で省略した。
この英断凄い。
須藤監督の本気やばい。
冒頭の桜との出会いを除けばここまで共通ルートですもんね。HFはこれからなんです。ちゃんと見たい人はUBWの方観てね。ってやつね I see.

続いてマイスイートハート、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの話をしよう。
セイバー召喚前に、いつもの交差点?でイリヤと遭遇した士郎の、その日の夢の中にイリヤが出てくるシーンね。
あれはイリヤの無意識下の忠告ならいいなと観てたときは思ったけど、書きながらそんなことはないかと否定。
自分から暖かなものを奪った士郎に対して、死という絶望を与えようとしてるのが、この時のイリヤなので、単純に挨拶なんだろな。ちびっ子ヒロインはよく夢に入ってきて困る。お兄ちゃんだって準備というものがあるんだぞ!全く!今日は添い寝の刑だ!

それから、お兄ちゃんに教会前まで来ちゃったシーン。この再構成いいですよね~。場面変更ちょいちょいしてくれててテンポが良かったよね。
Zero民へのサービスもあるんだろうけど、イリヤがセイバーに「アインツベルンって覚えてる?(知ってるだっけ?)」って問いかけするの、気になったのです。そもそもセイバーとイリヤって対面してたっけ?Zero見返そうな。

イリヤについては、第二章まで震えて眠りますので、今回はここまで。

言峰から切嗣と聖杯戦争について聞いた士郎。混じりっ気なしの、事実100%。お前の両親殺したのもお前のトラウマの原因も全て、お前の理想その人物がやったのだと知った士郎のシーンね。
このやりとりが原作ままか記憶が曖昧なんだけど(エッセンス抽出して再構成してる気がする)、士郎の回答はとても好きなんだな。自分が見ていた切嗣が自分の本当の切嗣的な。ここは見返したときにちゃんと書き直しなさいね。

原作プレイ中って士郎=自分だったので、士郎の融通の利かなさや、無知で無茶な行動が許せないときが多々あって、キャラクターとして好いてはないんだけど、この劇場版では何度か彼の行動原理がスッと腑に落ちたのね。
切嗣がなれなかった正義の味方になるんだ、セイバーがバーサーカーに殺されそう、だから助ける。と、サーヴァント同士の闘いに突っ込むところも納得した。
あと死にかけの士郎の体内で、アヴァロンが輝いてるとこ、手が込んでてぐうの音もでない。
いや、ぐうって言いたい。
悔しい。
須藤監督の本気やばい。シャブい。

セイバーと同居と共にウチに居なよと言われた桜について、慌てて荷物を持って行った彼女は果たして単純に喜んだのか全然分からなかった。
令呪を持った士郎が連れてきたセイバーがサーヴァントなのは既知してるだろうとして、自身の唯一幸福な場所であったものを奪う聖杯戦争、なのにそれによって大好きな人と寝食を共にできるということ。
彼女の性格的に大喜びとは思うけど、というか喜んでほしい。
ここで、私は全然、今まで桜に寄り添ってこのFateという物語を考えたことがなかったと気づいたわけでした。
セイバーについては、Garden of AvalonやSNでちょっと考えてたことはあったし、凛ちゃんは元から好きなので、士郎でいいのか?そんなボランティアでいいのか?遠坂の悲願がセックスによる魔力供給回避のためにぶっ壊されたコンシューマー版のときに突き詰めたからいいのです。優雅たれ凛。

桜の内情など、合鍵を貰ったときの話は二章でやるんだろうし、この辺りは次回以降を楽しみにしよう。

そして、私は思い出したのです。
Heaven's Feelとはバッドエンドの詰め合わせだと言うことを。
※以降テンションが深夜になります

人がどんどん死んだり昏睡する深山町。こんな町に絶対住みたくない。毎日物騒な報道な流れて、皆引っ越さないの?モブ根性出しなよ!
あと、10年前の大災害といい、教会の隠匿やる気ねーな。もっと本気出せよ。父も息子も言峰はよ~。
一家四人惨殺のアレは、たしかアンリちゃんのお宅訪問のとこじゃなかったけ?

士郎初deadから、どんどん血生臭くなっていく毎日ですが、元気ですかー!
佐々木が。
まさかの、登場 即 死。 悪、即、斬。みたいなのやめなよ~。めっちゃ刀が転がって…そんな…三尺もあるんだぞ!
偽アサシンの肚から真アサシンが産まれました~!元気なお子さんです。
呪腕のアサシンだぞ!FGOでは良い人エピソードで、なんかほわほわした存在になってますけど、そうだった、こいつ初めて見た時めっちゃ怖かったんじゃ。
ゲームプレイ中の話だけど、佐々木小次郎さんってめっちゃ強いじゃん?寺効果もあるし、一応知名度バフも付いてたんじゃないのかな。
そんな佐々木さんがあっという間にやられ、葛木先生もバラされ、キャス子や…。
ルールブレイカーで自害したのは、先生の加護を切ることで、死なせようとしたんだっけ?…もう記憶が曖昧でして…。
柳洞寺は犠牲となったのだ…。ガチャ10連の一発目で出る絶望を抱いて溺死したのだ。

ちょっとここ、時系列前後してるかもだけど、
セイバーVSライダー戦の話。
美綴先輩がちうちう美味しくいただかれました。慎二は美綴先輩が嫌いだからね!小うるさいアイツをライダーの餌にしてやろう!と浅慮したのでしょう。
しかし、御覧ください。
ライダーが吸血してぐったりした美綴先輩を、宝物を扱うように丁寧に壁へ凭れかけたのを!!
皆大好き(慎二を覗く)美綴先輩は、ライダーも魅了したのです。
と言うか、桜の影響も出るんだろうな。
そんなライダーさん。出力が落ちてるセイバーにポコパンされて、
私は本当に恥ずかしい。
ライダーさんの実力を引き出せない、慎二の無能さが。
土下座を要求したい。
壁に叩き付けられたライダーを見て、悔しくて堪らなかった。グリモワール燃えてサンキューな!でも、やる気のないライダーが見えて良かった。

で、ちょっと端折りまして、
麻婆的なとこを摘むと。
激辛麻婆を口に含んだ綺礼ちゃんが鼻に汗かくとこと性的だよね。
HFの愉悦倶楽部はアイドルだから愛でようね。
画面の端にちょいちょい金髪がチラつくのも、まあご愛嬌よ。その金ピカ、すぐ消えるよ。

真アサシンのワクワク散歩の話をしよう。
野良ドッグランサーを見つけたアサシンくん、上手に散歩できるかな?
ランサーが途中、ランナーになってて笑ってしまったのです。
アサシンが車を落とすところは、教会仕事してくれないだろうなとも…。
黒いニョロニョロのアシストにより、ランサーの♡を射止め、無事お喋りも上手になりました!このランサーVS真アサシンは、ランサーのガッツはやっぱしゅごいな~矢避けの加護ふぇぇ~ってなったし、聖杯くん()に取り込まれてくとこは、クーちゃんになっちゃうのかとハラハラしたFGO。ガチャしか取り柄のないソシャゲはお帰りください。おっと。

柳洞寺再び、セイバーVS真アサシンはね。
セイバーが「私が付いてて士郎に怪我をさせてしまい猛省」的な台詞を言った、その舌の根も乾かないうちに、別行動すんなよボンクラぁ!
ボンクララッシュが続きます。
なんだこのBADEND終わらないフラグ。
別行動からの襲撃、襖越しのサーヴァント戦、蟲だらけの部屋で「そこに居てください」と金髪のボンクラサーヴァントに命令される。その金髪、すぐ消えるよ…。
士郎も士郎で、竹刀強化して応戦しちゃうんだな~。イキリかよ。そのトレース・オン、毎日失敗してるやつだろ。知ってるんだぜ。
おじいちゃん出てきたじゃん。
察しの悪いボンクラ主人公でも、戦う相手が悪すぎるよね。そうだね、サーヴァントを令呪で今すぐ呼び出そうね。
遅えわ!全てが!
別のルートで、さっさとセイバー呼び返さないとタイガー道場送りだと学んだだろう?三周目だぞ?なぜ貴様はレベル100からスタートしないのか。慢心か?その金ピカ、第二章で消えるよ。

はい、消えた~。叶えられない高負荷な願いは令呪が消えるだけです~。おじいちゃんもこれにはニッコリ。心臓食べれなかった真アサシンはガックリ。
聖杯くんは新しい素材にワクワク~。今度は心臓も付いてるし、イメチェンさせちゃおうね。

真アサシンくん喰い足らないし、士郎とかいうイキリにわかマスターほんとムカつきますわー。とポコパン決めようとしたところに、ヒーロー登場。
正義の味方志望は学んで欲しい。
窮地に現れたライダーの素晴らしさ。優美さ。
いつもの女豹のポーズがこんなにも頼もしい!これですよ。ライダーさんの真骨頂は。まだまだいくよ~~。

という感じで、めっちゃ盛り上がった第一章でした。
エンドロールで花の唄が流れ、じっくり歌詞を聞いてたんだけど、二番のサビで全て持っていかれた。
花の唄が、桜の内情全てだよね。

先輩と温かな灯がともる家でゆっくりとした時間を過ごす。それが桜の願いなのにね。
二章楽しみだな~~~。